院長のつぶやき   
 

つぶやきコーナーでは、私の仕事場や日常生活で起こったこと、社会で起こったこと、医療に関すること、介護に関すること、Macに関わることについてつぶやきます。つぶやきなので内容的に浅く、個人的な意見として捉えてください。2002年7月14日、医療法人明輝会内村内科 院長 川上秀一 

   
     <ご意見ご質問は遠慮なくこちらにメールください

・10月31日(木曜日)、巨人,日本シリーズ優勝おめでとうございます.原監督,就任1年目にして日本一です.いきなり頂点に立ったわけで,次なる目標は黄金時代を築くことでしょう.しかし,他球団も黙ってはいません.それにしても西武ライオンズの不甲斐ないこと.とても面白くない日本シリーズでした.
 
30日発行の地元新聞である南日本新聞の朝刊29面(社会面)に「ろうけん青空」の記事が載っていました.鹿児島県では初めて導入されたユニットケア対応老健施設であることが強調されています.

・10月30日(水曜日)、初めてテープカットというセレモニーを経験しました。真っ白な手袋をして金色のハサミで紅白のテープを切るのです。この色の組み合わせはオメデタの極みだなあと思いました。いよいよテープカットとなったとき、どこを切ってよいのか判らず、横の先生を真似てリボンの近くを切りました。拍手とともに「ろうけん青空」の落成式の始まりです。行政や医師会、地域の病院や施設の関係者、地域の民生委員の方々、明輝会職員などが多数ご列席され、式が始まりました。内村隼人理事長の挨拶に続いて私も挨拶をしました。しかし、結婚披露宴のスピーチと雰囲気が異なり緊張でよく挨拶できませんでした。式を通じて印象的だったのは、今給黎総合病院理事長の今給黎尚典先生が意外にも小柄で、しかし話振りがパワフルなことでした。祝賀会では多くの方と交流しましたが、私の両親も来ていて、父は五十数年ぶりに再会した友人がいて、とても喜んでいました。
 何はともあれ、「ろうけん青空」は船出しました。関係者のみなさん、ご苦労様でした。これからが大変です。知恵を出し合いながら頑張りましょう。

・10月27日(月曜日)、「Macはそんなに使いやすいのですか」という質問を受けました。答えは、パソコン初心者、幼児、高齢者、パソコンで一日中仕事をする人(印刷、デザイナーなど)にとっては、Macの方が使い勝手がよいと思います。例えば、4才になる私の子どもは一人でインターネット(Internet Explorer)とビデオソフト(iMovie)を使って遊んでいます。しかし、ビジネスで時々企画書を作ったり、パソコンで何かをしようという目的意識のない方、最新のゲームをしたい人、事務系の方は、Windows PCの方が安いし、種類も豊富だし、ユーザーも圧倒的に多いのでよいと思います。
 マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が、20年前に「I want Mac on a PC.(PC上でMacを再現したい。)」と言って
Windows OSの開発をはじめましたが、最初の10年間は、まったくお粗末なOSでした。バージョン1では、Windows なのにWindowを一つしか表示できなかったのです。そこで、Appleから優秀な技術者たちを一本釣りして1995年にWindows95をリリースしました。自社で新しい技術を開発せず、お金にものをいわせて、新しい技術は買収によって自社のものとするマイクロソフトのやり方は、昔から好きになれません。
 明日は、ろうけん青空
の落成式です。これから落成式での祝辞の原稿を書きます。誠に勝手ではありますが、明日のつぶやきは休ませていただきます。

・10月26日(土曜日)、昨日も何人かのMR(Medical Representative) さんと会いました。MRとは、以前はプロパーとか薬屋さんと呼ばれていた職種です。MRさんは、薬に対する専門的な情報・知識を伝えてくれます。
 A社の
Aさんは、自社の薬についての情報は話さないで、逆にある薬について疑問に考えていることを話し、そのことに関して私の意見を求めました。私の意見を聞いて納得しているようでした。後半は、Mac談義になりました。「学生の時からMacに憧れていたけれど、高いので手が出なかった。お金を貯めてeMacを買いたい」と言っていました。「グラフィックするならMacですよね。Windowsは、モニターとプリンターの色が違って困る。その点、Macはいいですよね。」
 B社のBさんは、女性でとてもかわいらしい方ですが、新しい薬に関する私の質問にテキパキと答えていただき、後半はやはり
Mac談義になりました。なんと、Bさんは、私の「つぶやき」を時々見てくださっているそうです。ありがとうごさいます。Bさんは、「大学のパソコンはすべてMacだったので、Macは使いやすいのを知っているけれど、会社がWindowsだから仕方ないです。かわいらしいiMacがほしいなあ」と言っていました。

・10月25日(金曜日)、今週、オープン直前の「ろうけん青空」を何回か訪れました。夜7時ごろ訪れたこともありましたが、みなさん、非常に活き活きとした目をしており、その目をこちらに向けてはっきりとした声で笑顔で挨拶されたのは、とても好印象でした。いろいろな職場から集まった人たちが、新しい建物に入って、新しい仕事を一致団結してスタートさせるという体験はなかなかできるものではありません。うらやましい限りです。スモールグループに分かれて、スモールミーティングを重ねて自分達の仕事の目標、その達成の仕方を決めるのは、楽しそうで効率が良さそうに思えました。
 何はともあれ、部下がサブリーダーの指示によって仕事をし、少し離れたところにリーダーがいて、サブリーダーと部下を信頼し、見守っている。細かな指示はサブリーダー、大きな指示と対外的な交渉はリーダーがする。これが、理想の組織と私は考えます。

・10月24日(木曜日)、昨日は歯科治療の予約をキャンセルして書類作成をしました。今回の医療改正や介護保険制度の施行後とにかく書類作成が多いです。病気の診断や治療について調べたり考えたり、あるいは患者さんとお話したりする時間がなくなりました。(補足:外来患者さんと在宅患者さんとは、十分にコミュニケーションしていると思っていますが、病棟の患者さんは少し可哀相です。)こんなに書類が多いと、パソコンを使って書類作成しなければ、とてもとても追いつきません。
 さて、忙しいと言いながらもサイトの工事はおこなっております。みなさん、お気づきと思いますが、「サービス」と「リンク」という二つのボタンを作製しました。ただいま、ここを工事しています。寸暇をおしんでやっています。ノートパソコン(PowerBookG4)があれば、家でもできるのにと思いながら、ちまちまやっています。

・10月23日(水曜日)、いつも悩んでいることは情報管理がうまくできないことです。さらに困ったことに記憶保持力が衰えていることです。一度読んだ記事は、しばらく覚えていたものですが、最近は記憶をはっきりと再生することができない。敢えて、記憶保持をするには、強烈な印象とともに記憶しないといけないようです。例えば、「つぶやき」に書くとか、朝礼でみんなに話すとか、そうした話の内容は覚えていますが、ただ読んだだけの書物とか医学雑誌の内容ははっきり再生できません。よく本を読み始めてここは以前読んだところだと読んだことはわかるのですが、内容を記憶していません(悲しいことです)。
 こんな現象は、年齢による影響も大きいと思いますが、必要な情報と不必要な情報をうまく整理していない自分の生活パターンにも原因があると思います。早く情報管理をきちんとしたいと思います。

・10月22日(火曜日)、「ろうけん青空」の開所を目前に控えて、非常に作製書類が増えています。猫の手も借りたいほどです。こんな時、まっさらの書類を出されるのと、名前とか生年月日とか少しでも書いた上で書類を出されるのとは、書く方(私)も気持ちの上で全然違います。
 きのうは、午後の訪問診療を0(ゼロ)にしていたのですが、往診の要請が5件もあって、結局書類を書く時間を確保できませんでした。一人は、尿管結石の痛みで当院に入院させ治療することとしました。一人は、発症後約4日たった心筋梗塞でした。飛行機で大阪に着いたらすぐに気分が悪くなり、4日間病院に行かず、ずっとじっとしていて、21日に再び飛行機に乗って何とか鹿児島の自宅に帰ってきて、往診を依頼したのです。よくもこんな状態でというケースです。

・10月21日(月曜日)、昨日は日曜当番であったのでグループホームを訪問診療し、先日MBCの取材があったアニマルセラピーのことをみんなに聞いてみました。おばあちゃん達ははっきり言わないけれども、動物は大好きという感じを受けました。その中のKさんは、犬も好きだけど、お掃除が大好きで、毎朝5時に起きて、みんながくつろぐ広いフロアーのリビングや食堂の雑巾がけをするのだということを職員の方に教えてもらいました。Kさんは、本当にきれい好きで、職員の方々が大変助かっているということでした。「たまには休んで朝寝してください。」というと、「きれいにした方が気持ちがいいから、朝5時に起きるのは少しも苦ではありません。」と返答されました。
 みんなの診察が終わって、食堂を見ると、職員と一緒にみんなそれぞれ野菜を洗ったり、皮をむいたり、切ったり、仕事を分担して、お互いに協力しあって昼食の準備をする様子がうかがえました。

・10月19日(土曜日)、私はこの「つぶやき」を毎日書くようになって気が付いたことは、当法人の職員の方々によく「つぶやき」を読んで貰っているということです。このことによって「つぶやき」は職員へのメッセージを伝える手段になっていると思いました。ホームページのアクセスカウンターを見ると、毎日20〜30人のアクセスがありますので、「つぶやき」が職員へのメッセージを伝える手段であるという命題は真なのですが、ただし、読んでいただいた職員に限って、真です。読んでいる方は、院長のものの見方、考え方が解ってきていると思います。院長はこの程度の人だとお考えのことと思います。私をオープンにすることは、私にとっては不利な面がありますが、メッセージを確実に伝えたいという気持ちの方が大きいのです。何を考えているのか解らない院長になるのは、簡単で、楽でありますが、今は情報公開の時代です。いろいろなことを可能な限りオープンにして、それについてみんなでディスカッションして一番いい方向に進めばよいと考えています。

・10月18日(金曜日)、昨夜、北朝鮮に拉致された5人の方々が24年ぶりに故郷に帰ってきた場面をテレビで何回も見ました。親子の再会、友人との再会、とても感動的でした。国家という目に見えない実体による犠牲です。以前、このつぶやきで書きましたが、私がちょうど医学部に入ったころに突然人が居なくなる事件が頻発しました。それは、北朝鮮による拉致が原因だったのです。私は、当時難しい物理の本を読んでいて、空間にはひずみがあるから、偶然にそのひずみから別の空間にワープできるという理論をみて、これが原因かなと当時思ったりもしました。今後、この拉致問題は核問題などと関連しながらどのような展開をするのかわかりませんが、国民の一人として是非ともみんなが納得できるように解決してほしいと思います。死亡したとされる残りの方々も生きておられ、家族と再会できることを切望します。

・10月17日(木曜日)、きのうからアップルジャパンがPCからMacへのスウィッチキャンペーンとして民放でCMを始めました。まだ、東京と大阪の大都市限定で当地鹿児島では見ることはできません。しかし、アップルのサイトではみることができ、8人の生のメッセージを聞くことができます。このアップルのキャンペーンに対抗してマイクロソフトもWindowsXPへの乗り換え広告を始めたそうですが、すぐに中止になったそうです。その理由は、マイクロソフトによるやらせが感じられたからという報道があります。
 また、マイクロソフトの看板ソフトであるOfficeを採用しない企業が増えつつあります。アップルはもちろんのことヒューレットパッカード・ゲートウェイ・デル・東芝・ソニーが一部の機種で
Officeのバンドルをやめています。なにせ、Microsoft Officeは高価(499ドル)になりすぎて、ライセンス料が不当に高い。しかも、重たくて、バグが多く、セキュリティー上問題が多いとなれば敬遠されます。もともと、OfficeはMac用として開発されたソフトで、Windows95発売以前からMacでは使われていたのです。「Microsoft Office」に代わって、「ThinkFree Office」(50ドル)や「WordPerfect Office」(399ドル)「Lotus SmartSuite」「StarOffice」がシェアを伸ばそうとしています。

・10月16日(水曜日)、朝夕が肌寒いくらいの秋晴れの日が続いています。昨日夕方は寒冷前線の通過時に大粒の雨が降りましたが、とても過ごしやすい毎日です。吉野台地のあちこちに「セイタカアワダチソウ」がどんどん黄色い花を咲かせ始めました。この花は、北アメリカ原産とかで戦後米軍とともに日本に入り込んで、持ち前の強い繁殖力で群生しています。花粉も多く、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎の原因となっています。この草が庭にあったら引き抜いていたのですが、私の家の庭の管理をお願いしている方に聞くと、セイタカアワダチソウは地下茎で増えるので、土を掘って地下茎ごと取り除かないとすぐに伸びてくのだそうです。一面黄色のじゅうたんのように見えることもありますが、実はやっかいな植物です。セイタカアワダチソウの季節が終わると一気に冬に移っていきます。

・10月15日(火曜日)、日曜日の運動会で父兄対抗の「綱引き」があって参加しました。綱引きがこんなに疲れる競技とは知りませんでした。二日たった今では腕の筋肉がとても痛いです。自宅でビデオをみてみると綱引きを1分以上しています。実は、私は試合途中でこけてしまいまして、それから劣勢となり、すぐに勝負がついたのです。こけるまで一生懸命に綱を引いていましたが、手抜きしても変わらないだろうから力をゆるめようと思ったものです。チームワーク内の自分の貢献度が全くわからず、へとへと状態でしたので、一生懸命するのはやめようと考えました。そうこうするうちに、相手方の作戦なのか、自然の流れなのか、綱が左右に振られ、引っ張る力だけでなく、足腰の動きも要求されてきました。疲労がピークになりかけた時、私は一人こけてしまったのです。そして、綱がずっと向こう側に引かれました。私の貢献度が目に見えてわかりました。勝負には負けたけれど少しうれしかったです。
 組織の中に長くいると、自分の役割がわからなくなったり、組織は自分をどう評価しているのだろうかと考えます。それを直接知ることは勇気がいることですが、昇進とか給与とか仕事内容とかが間接的に表していると考えてよいと思います。仕事をたくさん要求されて、不満を言う人がいますが、これはチャンスを逃がしていると思います。自分から企画立案するぐらいでなければ、競争には勝てません。以上、「綱引き」から思ったことをつぶやいてみました。

・10月12日(土曜日)、当法人内のよしの訪問看護ステーションの看護師さんたちは、担当患者さんの希望をかなえ、喜ばそうと頑張っているようです。昨日は、シャイ・ドレーガー症候群という神経難病の患者さんを大好きなパチンコに連れて行きました。朝10時の開店に間に合うように自宅を出て、パチンコをしたのだそうです。もちろん車椅子で、看護師は横で状態観察をしながら、ご本人はとても喜ばれたということでした。次は、絵の好きな患者さんと美術館に行く約束を果たすのだそうです。この患者さんは、自宅に自分で描いた油絵を所狭しと飾っています。自宅のふすまにも絵を描いているのを発見したときは驚きました。入院中からスケッチブックに毎日デッサンをしておられたので、私は回診するたびに絵のことを話題にしていました。在宅は、一応病院の外にある病棟と考えると、治療の場であるわけですが、元々は生活の場であったのですから、生活の延長として、趣味や楽しみを大いに取り入れることは良いことだと思います。それを果たすために医療従事者がアシストすることは大切なことだと思います。

・10月11日(金曜日)、10月4日のつぶやきで文芸春秋10月号の特集のことを書きました。私はこのK医師の意見に賛同できませんと書きましたが、私の所属するメーリングリストをみていると、概ね一般のお医者さんは私と同感のようです。最近、流れてきた情報では、大学はこのK医師に対して退職勧告を出したが、それに従わず裁判で争っているそうです。大学では孤立されていて、患者さんの紹介もないのだそうです。なぜ、K医師がこのような主張を始めたのかについての噂も流れてきましたが、これでやめます。
 さて、昼休みを利用して「ろうけん青空」に行ってきました。中は広々として、和風の落ち着いた雰囲気でした。畳や障子があちこちにみられ、中庭には自然の緑がバランスよく配置されており、そしてもみじの紅葉がアクセントになって、とても好印象でした。
「ろうけん青空」の売りは、「ユニットケア」と「パワーリハビリ」です。詳細は、「ろうけん青空」のホームページをご参照ください。ホームページに新しい写真を挙げようと、デジカメを持っていったのですが、途中で電池切れしました。すみません。なるべく早く写真をアップします。

・10月10日(木曜日)、昨日午後、鹿児島大学歯学部第一口腔外科で4本目の親知らずを抜歯しました。親知らずを抜歯するのは10年目、教授(杉原先生)に抜歯していただきましたが、痛いのは局所麻酔の針を刺すときだけで、何やらギシギシと歯を抜く音がするのでずっと緊張していましたが、すんなりと抜歯は終わりました。
 久しぶりに歯学部病院を訪れたので、キョロキョロ周りをみていたら、「歯学部付属病院専門外来のご案内」という張り紙をみつけました。その専門外来名の長いことにはびっくりしました。文になっている名前もあって、つい笑ってしまいました。それらをそのまますべて列記してみます。1.唇裂口蓋裂外来 2.言語障害外来 3.味覚障害外来 4.こどもの摂食機能相談外来 5.口腔ヘルスケア外来 6.摂食嚥下障害外来 7.超音波診断外来 8.お口のストレスケア外来 9.リラックス歯科外来 10.顎関節症外来 11.白い歯外来 12.歯を削らないブリッジ外来 13.審美歯科外来 14.口臭専門外来 15.歯科インプラント外来 16.スポーツ歯科外来 17.金属アレルギー外来 以上です。もしかしたら、この専門外来は大学の独立行政法人化と関連があるのでしょうか。
 さて、家に帰ってテレビのニュースを見ていると、もう一人日本人がノーベル賞を受賞したと報道していました。今年はノーベル賞が二人です。すごいことです。しかも、今日のノーベル化学賞受賞者は43歳と若く、しかもドクター(博士)を持っていない方だそうです。つまり、大学という研究の場所にいなくて、学士のままで民間施設で研究を続けて、ノーベル賞を受賞というから、今までの古い価値観からは外れています。博士号を持つことは、ある意味、ステータスなので、大学にいて博士号を取得することを目指すのがふつうですが、学士のままでノーベル賞を貰われたのです。この事実は、大学に固執する人にとってはショックだろうと思います。ちなみに、医学部を卒業すればタダの「医学士」、医師国家試験に合格すればリッパナ「医師」、論文審査と語学試験に合格すればイチオウ「医学博士」です。

・10月9日(水曜日)、2002年のノーベル物理学賞を小柴昌俊東大名誉教授が受賞されました。あのカミオカンデの中心人物だったとは知りませんでした。宇宙から飛び込んでくるニュートリノを捉えるカミオカンデのことはよく知っているつもりでした。それにしても、受賞に対する一言が「ただうれしいの一言です。」と言われ、受賞の理由が「いい先生、同僚、教え子に恵まれたから。」と言われていたのが印象的でした。優れた研究、りっぱな仕事というものは、しっかりした組織が一丸となってエネルギーを出し続けてこそ実を結ぶものということでしょうか。組織には多種多様の人間が集まります。そこにはちょっと変わった人とか、周りの人から敬遠される人がよくいるものですが、チームワークが重要な仕事では問題になります。困ったことに、当の本人がそのことをわかっていないのです。まあ、とにかく、日本は物理化学の分野で、3年連続ノーベル賞を受賞し、うれしいことです。

・10月8日(火曜日)、昨日、鹿児島県で一家6人の無理心中のニュースがありました。とっさに思ったことは、子供が可哀想。次に、子供が、両親と一緒に死んだことは社会的に許されるのかということです。言い方を変えると、子供は親の所有物なのかということです。道連れになった子供は、確か10歳、6歳、2歳の双子だったと思います。2歳の子供には自己決定能力はないとしても、10歳、6歳の子供はもしかしたら死にたくなかったかもしれません。もっと勉強したかったし、もっと遊びたかったのだろうと思います。車の排気ガスを車内に引いて一酸化炭素中毒による心中を図ったのですから、眠るように死のうというわけです。親が子供の自己決定権を無視した横暴のように私には思えます。経済的な理由での心中ですが、死を選ぶ前に貧乏でも何とか生活していく方法があったはずです。「死ぬ」ことですべての解決を図ることは、現代では無責任とか弱者とか、負のイメージにとられ、美学なんてものは感じられないというのが大多数の意見と思っているのですが、どうでしょうか。とにかく、親が無くとも子は育つのです。小さな子供にも人権、生きる権利があるのです。子供は親の所有物ではありません。むしろ、社会の中の子供、社会が責任を持って育てなければならない子供と思います。

・10月7日(月曜日)、私の両親は、75歳と73歳ですが、インターネットのもっと早い常時接続環境にしたいと言い出して、ISDNからADSLに乗り換えていました(工事が終わっていました)。おまけに最新マックがほしいと言い出して、日曜日にパソコンミスミに行ってeMacを買ってしまいました。みなさん、ご存じと思いますが、eMacは、13万円台だけど、CPUはG4で、DVD編集ソフト以外はすべてバンドルされています。もっともつい最近、DVDも焼けるSuperDriveのeMacも出ましたが‥。eMacの「e」は「education」の「e」です。つまり、教育のことです。もともと、eMacはアメリカの教育現場(学校)のために作られたのです。(8月29日に既報済み)
 さて、75歳になる父は、eMacは、動きが早いと喜んでいました。孫達の写真をCD-Rから取り込んで、iPhotoでスライドショーを楽しんでいました。「Macは生き物だな。これで、しばらくボケないですむよ。」と言ったのが、印象的でした。

・10月5日(土曜日)、「ろうけん青空」が来月オープンするにあたりいよいよ全貌を表してきました。当初は青色のイメージだったのですが、桜色に変貌しています。なかなかいいです。まだ入所する余裕があるようです。ご希望の方は早く「ろうけん青空」のホームページをみて連絡ください。「ろうけん青空」のホームページの「工事の進捗」にも写真をアップしました。私は、開所式で内村内科を代表して挨拶をしなければなりません。もう、すでに緊張が始まっています。

・10月4日(金曜日)、今、文藝春秋10月号を読んでいます。「和田秀樹連続対談」という約30ページにわたる特別企画がのっています。第一段があの近藤理論の近藤誠医師との対談です。近藤誠医師は、慶応大学医学部放射線科講師で、「患者よ、ガンと闘うな」というベストセラーを出しました。この近藤理論に対して医療界に賛否両論があります。一方、和田秀樹医師は、精神科医です。この先生はよく知りません。この二人の医師が、「大学教授は病気を知らない」というタイトルで、大学病院、文部科学省、日本医師会を批判しています。大ざっぱに要約してみますと、・医療ミスの原因は医師の学力低下(語学力の低下)、・臨床(患者さんを診ること)よりも研究(論文を書くこと)が評価される大学の講座制はダメ、・日本医師会が誇るフリーアクセスの医療制度は質が低い、とくに開業医を痛烈に批判しています。
 私は、この記事にはあまり賛同できません。精神科や放射線科の先生が、患者さんの病気や数、雰囲気などがかなり違う内科のことを批判する。しかも大学に席をおいて開業医を批判する。このように立場を十分に知らないで他の人を批判する構図は、日本全体に蔓延しています。具体的に書くと、
テレビの相撲解説で関脇までしかなれなかった人が、千秋楽における横綱の心理を解説するようなものです。横綱になったことのない人がどうして横綱の心理を解説できるのですか。

・10月3日(木曜日)、当法人のグループホーム「桜」でアニマルセラピーをしている様子が10月1日朝7時45分の「おはようグッデイかごしま」で放送されることを9月13日の院長のつぶやきでお知らせしましたが、10月1日には放送されませんでした。問い合わせたところ、10月11日金曜日の朝7時45分から「おはようグッデイかごしま」で放送されるようです。今度こそ放送してください、MBCさん。

・10月2日(水曜日)、内村内科の院長になって2年間が経ちましたが、この間のライフスタイルの変化についてつぶやいてみます。全くしなくなったことは何だろうかと考えてみました。・ゴルフをしなくなった。ラウンドも打ちっ放しの練習も。そろそろ再開しようと思っていますが、体力に自信がなく、なかなか練習場に足が向きません。(いいわけですね)・登山をしなくなった。以前は美しい霧島連山を毎日見ていましたので、看護婦さんや技師さん、事務職員に声をかけて登山をしていました。山の上で食べる焼き肉は最高でした。・大学の医局との付き合いが稀薄になった。その結果、学問的な刺激を受けなくなった。大学病院に在籍している先生方と話す機会が激減して井の中の蛙になってきています。別の表現では地域医療に埋没しています。
 まだ色々とあるのだろうと思いますが、一応これぐらいにします。前述したことは大いに改善の余地がありそうです。40歳代から新たにやる気を出さないと前頭葉の機能が衰えて、痴呆が早くやってくるそうですから、ライフスタイルを再考して頑張ろうと思います。

・10月1日(火曜日)、予告どおりに少し雰囲気が変わっていると思います。もしかしたら今まで字が小さくて読みにくいと思っておられる方がいらっしゃると考え、字を濃く太くしてみました。けっして自信が出てきて、字を大きくしたのではありません。私の「つぶやき」を見てくださる方への気配りです。また、「院長あいさつ」や「訪問リハビリテーション」のページも書き換えました。さらに「サービス」と「リンク」というボタンを作る予定です。もうしばらくお待ちください。なにせ、一人でやっているので・・・。
 最近買った22インチの
Apple Cinema Displayは、とても見やすくて作業能率がよいのでとてもごきげんです。「院長あいさつ」に写っているディスプレイがそれです。失礼しました。

 
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