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3月の予定:なし


4日(木曜日)
 広範囲の訪問診療。件数17件。14時から始めて5時16分に帰ってきました。雨でしたが、久しぶりに会う患者さんもいてなかなか楽しい訪問診療でした。暖かい日が続いて、純白のこぶしやピンク色の岩ツツジが咲きほこり、とてもきれいです。車窓から春の始まりを知らせる花々を見ながら訪問診療できる環境はすばらしいです。


3日(水曜日)
 日本経済新聞の最後に連載されている私の履歴書というコーナーをいつも楽しく読んでいます。ここには、毎月一人ずつ著名人が自分の履歴書を書いているのですが、今月はユニ・チャーム会長の高原慶一朗さんです。高原さんは75才のときに講演中に脳卒中で倒れられたそうで、その時の様子が書かれていましたのでとても興味深く読みました。脳卒中を発症した直後とはどんな風なのだろうと思っていました。医学書には突然の意識障害が始まるとか、嘔吐するとか、書かれていますが、もっと詳しく、もっと小説的な記述を見たいと思っていました。高原さんの記述をそのまま引用させていただくと、『…体全体が「もわっ」としたかと思うと、急に声が出なくなった。1分ほど立ちすくむと、体の重心がどこにあるのかわからなくなった。…中断… すると今度は「すーっ」と力が抜け、記憶はそこで途切れた。』とあります。なるほど、コントロールを失った状態なんだな、どうやら痛みはないらしい、超短時間で終わるドラマなのかと思いました。私たちは目の前で発作を起こしている患者さんを治療することはしばしばですが、適切に具体的に経時的に要領よく症状を聞くことはできません。それは患者さんは大変な状況に陥っているし、医療従事者もいろいろと忙しいからです。ですから、このような記述はたいへん貴重です。他の方の報告をもっと知りたいところです。


2日(火曜日)
 会議が2つありました。一つは昼休みにクリニック会議室にて、もう一つは夜鹿児島市医師会館会議室にて。どちらも活発な意見交換がおこなわれました。クリニック会議室には主治医、病棟と外来の看護職員、訪問看護ステーション看護師、ケアマネ、理学療法士などが集まり、今後はもっとケースカンファレンスを開いて連携体制をさらに強化し、患者さんのよりよい在宅生活をサポートしようと決まりました。医師会の会議は検査センターの運営報告と次年度の経営への取り組みについて。鹿児島市医師会検査センターの検査精度はかなり優秀で全国の上位6%以内にはいっているというデータをみせられ、優れた精度こそ患者さんの利便になることを認識して診療してほしいと熱く語る先生がおられました。確かにそうだと思います。いくら検査代が安くても間違ったデータであれば意味がありませんから。


1日(月曜日)
 年度末でいろいろと忙しいですが、きょうの外来はすいていました。これは天候のせいでしょうか、あるいは不況の影響なのかなと思ったりしますが、どうなのでしょう。当院は外来に診察医が2人いるので長く待たせることがないようにしていますが、こんなに少ないと拍子抜けします。病棟の方は予約がいっぱいでベッド稼働がたいへんなのですが…。